2023.06.08

県外の遠方から里帰りして、最期を迎えたい方の希望を叶えるために起きたできごと

少しまえのことになります

在宅療養支援の医師から、「遠方から里帰りしたい方がいる。病状は難しく、陸路での移動になります。対応できますか?」と問い合わせがありました。

訪問看護ステーションcocoro美は「あなたがあなたらしく生きるために、看護師ができることをこころみ(cocoro美)ます!という気持ちで、お仕事をさせてもらっています。

当ステーションで、経験のないできごとでしたが、できることがあれば、お手伝いさせてください、とお願いし、Aさんのご依頼を受けることになりました。

都城市での受け入れ態勢が整い、直ぐに、里帰りする日程とルートが決定します。

早朝に、入院されている病院を出発したという連絡を受け、緊張と心配の中、お帰りを待つことになりました。県外の病院と今回の紹介を受けた医師、当ステーション、ご家族、移動を支援する看護事業所で連携し、迅速にことを進めました。

「今、○○を通過中。」「今、新幹線を降りて、民間の救急車で移動中」「問題は発生していません」と、随時連絡を受けながら、医師と訪問看護師、ご家族が、ご自宅に待機して、今か今かと待ちます。

予定の時刻に、民間の救急車でAさんが、ご自宅に到着されます。

ご自宅に到着し、救急車からストレッチャーでご到着したAさんは、待ち構えた支援者に「お帰りなさい。」と声掛けられると

穏やかな笑顔で、右手を握り、親指を立てて「グッドサイン(サムアップ)」で、その場がホッと和みました。

自宅の縁側の桜が見える庭の近くに置かれたベッドに、横になり、桜を見ながら、しばらくご家族と会話され、ご家族の皆さんがお花見をしながらバーベキューされる声を聴きながら、ほっとされたのか、そのまま昏睡状態になられました。

その夜3回、緊急で看護師が訪問した後、朝を迎える前に、ご家族が眠っている間に、一人静かにご逝去されました。

最期の最後まで、家族と一致団結して過ごされたAさん、ご自宅でのお時間を過ごされ、本当に良かったと思います。そしてcocoro美とご縁をいただけたことに感謝します。

そして、またお会いしましょうね….。