2022.10.17

救急要請

「恋するココロミ」令和4年8月24日放送

昨日、宮崎県が公表した、新たな新型コロナウイルスの感染者数は、都城市内で504名(県内では2505名)確認されています

この第7波の、感染者数が拡大するとともに、医療体制はひっ迫しております 最も、それが影響していることは、救急搬送困難事案が相次いでいることではないでしょうか。

コロナにかかった方の救急搬送だけではなく、

「医療機関に緊急にかかりたい人が、病院にかかれなくなっている」

そして「救急車を呼んでも、かかる病院が探せなくなっている」という状況が相次いでいます

患者様の受け入れ病床を、地域の医師も探しづらい状況となっているということです

ご病気の方、そのご家族はもちろん、医師や医療従事者、関連する事業所の皆様、保健所の皆様は、とても大変な状況の中で、奮闘されています

今日ご紹介するエピソードは、そのような、医療のひっ迫した状況下で、救急車を呼び、うまく病院が探せない状況での、ある90才代のおっしゃった一言をご紹介します

訪問看護でお伺いした患者様が、状態が悪くなり、かかりつけ医に報告し相談の上、ご自宅から救急車を要請するというケースがありました 

しかし医師も、救急隊も次につながる病院が見つからず、困窮した状態となりました。いろいろと手配する会話が飛び交う状況下で、寝ていらしゃる患者様がおっしゃった一言です

「やはり、心のケアが大事よね。当事者の本人もですけれど、その周りの人たちの心のケアも大事よね」「その人に寄り添い、感謝を伝え合う対応が大事よね」「そのケアで、お会いするだけで、患者は癒されるのよ」と

その会話の最中は、殺伐とした状況ではありましたが、その会話はとても、心の平穏を感じました。人生の大先輩が教えてくださったことでした

救急の受け入れ病院の対応で、命の優先度を口にしなければならない医師や救急隊の方々の心中は、とても苦しいものであるとお察しします 最前線で働く方々に、敬意を表します。

そういった状況にあって、私たち訪問看護師は、最前線にある医療とご本人をつなぐかけはしとして、今日ご紹介した人生の大先輩に教えていただいたことを胸に、心のケアを大事に、今日もご自宅にお邪魔します